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執筆者の写真Redmakmak_63

バロックオーケストラ夏期講習会

 この夏8月15日から18日まで、静岡県立森林公園『森の家』という、浜名湖の北に位置する場所でバロックオーケストラに特化した夏期講習会を致します。

これまで色々なバロックの夏期講習会が催されて来ましたが、そのどれもが個人、アンサンブルレッスンをメインにして全員合奏はサブ、の様な形式の講習会が殆どだと思います。

そこで今回オーケストラをメインにした講習会(私の夢でもあった)を執り行います。


 春と秋、年に2回の公開レッスンを東京、名古屋、大阪で行い、昨年は遂に新潟デヴュー、更には今年に入りいわきでもアンサンブルのレッスンをして来て、もし各地の私の生徒さん、新しい生徒さんが一堂に会しオーケストラを演奏したらどうだろうと、ずっと思い続けて来ていたのです。

楽器は問わない、歌の受講もあり、という条件で各地でレッスンをして来ているので、今回のプログラムは

Henry Du Mont : Super flumina Babylonis (バビロン川のほとりに)

        Cantate Domino (出来れば全員合唱)

Jean-Fery Rebel : Les caractères de la danse (様々なダンス)

の3曲を取り上げます。

勿論Du Mont は両方とも合唱の曲ではあるけれど、グランドモテットと言われる Super flumina Babylonis はルイ14世の統治のもとヴェルサイユ宮殿での演奏用に書かれたもの。彼に続く作曲家としてのリュリが、そのジャンルを更なる高みへと押し上げる事になるのだけれど、その前時代を代表する作曲家としてDu Mont の名前は忘れられないです。それにこの曲は短いながらも、フレンチともイタリアンとも違う書法で作曲されており、特に和音の美しさには溜め息しか出ないです。


Rebel のLes caractères de la danse。これは楽器の編成が比較的自由になる、様々な舞曲を一つに繋げた秀作。これ一つ演奏すると、当時宮廷での舞踏の伴奏として使われていた舞曲が殆ど分かる、といった様な作品。この曲をリコーダーや、フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ ダ ガンバそれにチェンバロとオルガンを使って、様々な組み合わせによって各舞曲の性格を浮き彫りにさせる、その醍醐味を感じる事ができる作品です。


予定では最初の日、8月15日は午後より個人、アンサンブルレッスンを受け付けています。

そしてここでレッスンを受けた人は、翌日からのランチコンサートとして『森の家』の食堂で演奏出来る、という特典付き。

オーケストラレッスンは翌16日の朝から練習を始めて、18日の午後に本番。

地域の人たちや、受講生のご家族を招いての楽しい催しにしたいと思っています。


バロック楽器は1人で演奏するのも確かに面白いです。

でも多くの人達と一緒に演奏する事で、今まで1人で演奏していた時には見落としていた音楽の秘密を発見出来て、それが音楽を奏する醍醐味と感じさせてくれるのです。

講習会募集締め切りは今月末。

既に残り少なくなって来た受講枠、皆さんのご連絡待ってます。


夏期講習会についての詳細は以下のリンクと、このブログに添付しているパンフレットを参照して下さいね。


一緒に各地の皆さんと楽しく音楽を響かせましょう!



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